時が過ぎて想う
先日、東船橋のGroovin'というお店でホームコンサート式のライブをしたときのことです。
ベーシストの長谷川明弘さんとのデュオでした。
このとき、私のオリジナルのバラード曲を演奏しました。
幸いにも来て下さったお客様から好評をいただき、あらためて自分でも良い曲だなぁと感じました。
今だから言えますが、このバラード。梅雨時のうっとうしい曇り空を見上げて太陽を待ち侘びる気持ちを歌った曲なのですが、できた当初から「こりゃ名曲ができたぞ」と、満足気にほくそ笑んでおりました。
が、なんでか知らんがやたらと難しい!
ソロをすることを考えずに作ってしまう、いつもの悪い癖がやはり祟って、思うように弾けない日々が続いていました。
思えば、お客様から良い反応を頂けたのは今回が初めてのような気がする・・・
その時考えました。
どんなに良い曲を作っても(自分で良いと思っても)、思うように正しく表現できなければ何も伝わらないんだということ。
ただ一方通行に配信するだけの自己満足に終わってしまってたのですね。
当たり前のことを、しみじみ感じたのでした。
背伸びして曲を書いても、プレイできる腕が無ければ只の凡作。
つねに日頃の練習、とくにピアニストはメロディー、ハーモニー、リズムの音楽3原則のすべてを担当する役として様々な練習が必要なので、曲によって練習方法を変えたり、いろいろと考えて工夫することが大切なんです。
そう、練習は頭を使って、本番は心を使って。
これは私の格言。
明言ですな(笑)。
そんな基本的なことをあらためて気付かせてもらったライブでした。
来てくださった皆様、ありがとうございました。