ここ数週間の秋晴れを悲しむかのような雨。雨。雨。
なぜかこの日、一日だけ雨模様でした。
今年、群馬県にはご縁がありまして、5月に桐生のジョルジュ、
10月に群馬大学の学園祭とビレッジ、そして今回は館林と
なんと3回目の訪県であります。
ドラムの原田俊太郎さん率いるピアノトリオ。
このトリオも、だいぶ演奏回数を重ねて、自由自在になってきましたね。
ベースの岸徹至くんは、私がなにをやっても、どこにいっちゃっても大丈夫、
ちゃんと軌道修正してくれる(笑)、若いのにしっかりしたプレイヤーなので、
俊太郎さんとともに安心感絶大なのであります。
だから楽しくないわけがない。
わくわくしないはずがない。
この日は、保育園のホールをお借りしてのライブでしたが、
都内では考えられないほど広い保育園の敷地と建物で
気持ち良い解放感に包まれました。
天井が高く、心地よい木でできたホールの響きは、
サウンドチェックのときから空気が動く様子が目に見えるようで、
グランドピアノの上と下では、
共鳴しながらも別々のサウンドが生まれては消えていくかのように、
普段とは少し違う音の聞こえ方がして面白かったです。
いかに普段出演している環境が悲しいものかを再認識しちゃいましたね。
グランドピアノの下は物置だと思っている人があまりにも多い。
楽器ケースやら使わないアンプなど、テトリスか?と思うほどキレイに
ギッシリ詰め込んであったりするとげっそりします。
大間違いなんですよぉぉぉぉ。
音は空気の振動を利用して伝わるものなのは、周知のとおりです。
てことは、グランドピアノの下の空間は、音を届けるための大切な空間なのです。
高音域の音は、上のほうに飛んでいきますが、
とくに低音域の深い音は、楽器の下に向かって広がるように鳴っていきます。
つまり、楽器の下を物置にしてしまうと、低音が鳴らなくなり、
ペラペラの薄くて軽いサウンドしか鳴らないグランドピアノになってしまうのですね。
あぁ、悲しい。
都内の狭いお店じゃ、スペースが無いし仕方ないのかもしれないけど、
単純に「グランドピアノを置いてるんだから良い店だ」という認識も、
まだまだあるのが事実。
いまだにスピネットピアノ(背の低いアップライト型)をライブで使用している店も
あるくらいだからそれに比べたらましですけどね、
いくらグランドピアノを置いていても、下を物置にしていたんでは
なんにも変わらない、というかテンション下がるだけなのです。
前置きが長い・・・
この日は、地元館林の人気フォークギター・グループ「ロストシティランブラーズ」
の皆さんとのジョイントも実現、大変盛り上がりました。
雨の中、たくさんのお客様の前で2セット演奏した後、噂の美味しい打ち上げに突入。
手作りのコンサートのあとは、手作りの美味しいお料理&たくさんのお酒!
楽しい仲間と美味しい肴、健康な体と美味しいお酒、良い音楽とたくさんの笑顔。
溢れていました、群馬県館林!
また行きたいです。
お世話になりましたみなさん、ありがとうございました!